■ゆめちファンの“ドリー民”は順番待ちにみな「野口」と記入

 すでにゆめちがグループを卒業してしまったので、どりー民も解散状態にある。しかし、『高田馬場B級グルメ』というブログの作者、馬場飯さんがこう綴っているのを読んで、ぼくも遅ればせながら仲間入りしたくなった。

「どりー民はてんやの順番待ち名簿に『野口』と記載するそうで、握手会周辺のてんやにどりー民が集中すると、『2名様でお待ちの野口さまぁ』『続いて1名様でお待ちの野口さまぁ』と野口が連呼された」

 溢れんばかりの野口の群れが、てんやに押し寄せる図を想像して、一人ニンマリする。ぼくもてんやの生ビールセットに始まる、ちょい呑みをちょくちょく楽しんでいる。たこの海藻サラダも150円とは思えない内容でお得です。

 ところが、てんやの売上高はゆめちとの交流が密だった16年をピークに下降を続ける。馬場飯さんも「てんやにとって野口由芽の存在感は実は非常に大きかったようだ」と書くが、そこへ弱り目に祟り目。

 コロナ禍が収まらない今、当面は「てんやの日」も開催されず、直営店はテイクアウトとデリバリーに専従するという。てんやの灯が消えると、今はどこかの大学生のゆめちの夢も萎んでしまう。健闘を祈りたい。

(取材・文=鈴木隆祐)

アイドル食堂

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