早見あかり「ガチの辛党」がドラマでもプライベートでも実食する辛味の極地とは?の画像
早見あかり

アイドル食堂・第28回 蒙古タンメン中本

■若い女性は辛い物好き!?

 アイドルだってメシを食う。新型コロナ蔓延の間も、病魔退散!と好物をほどよく食べ、体調管理に余念なかったろう。

 某誌でコロナ関連の報道に明け暮れて3ヶ月。京大の山中教授の言う、「ファクターX」がなんであったかを追求する記事も書いた。コロナを欧米などより比較的容易に克服できたのも、日本人をはじめとする、東アジア人種の免疫系にウイルスへの優位性があるのかもしれない。

 もっとも、よく免疫力アップなどと口にするが、「免疫系の適切な維持」とでも表現すべき。花粉症などは免疫系の過剰反応だから、わざわざそれを抑制する薬を飲む。また、「免疫力」を食事で維持するのも幻想だ。ただ、発酵食品などで腸内環境を整え、様々な栄養を効果的に摂取するのは有効だろう。

 アイドルには、というより最近の若い女性には辛い物好きが多い。唐辛子などに含まれるカプサイシンは血の巡りをよくし、代謝を増進する。免疫的効果も立証されている。これも摂り過ぎは胃腸を荒らすことになり、かえってよくないのだが、体力減退を感じると、自分も辛いもので甦ろうとする。

 俗に十人十辛と言う(言わない?)。人によって想い浮かべる激辛メニューも様々だろう。だが、そうした強制的な辛さで心身をリセットする域にまで達しているのは、蒙古タンメン中本か名古屋名物・台湾ラーメンくらいではないか? 

 担々麺ブームは続いているが、いわゆる山椒の「シビ辛」は別の刺激。あまり始終欲しいとは思えない。ちなみにコショウはピペリン、辛子とワサビはアリルイソチオシアネート、山椒はサンショオールと、それぞれに辛みをもたらす成分も違うのだ。

 そして、辛味には中毒性もある。例えば体内に吸収されたカプサイシンは、脳に運ばれて内臓感覚神経に働き、副腎のアドレナリンおよびエンドルフィンの分泌を活発にさせる。アドレナリンには興奮・覚醒状態を促し、痛みを麻痺させる作用がある。エンドルフィンには逆に鎮静・リラックス効果がある。こうした脳内麻薬のおかげでハイになれるわけだ。

 自律神経を刺激し、溜まったストレスも解消させられるが、常時カプサイシンを摂取していると鈍感になり、量も増え、さらに刺激が欲しくなるという「辛味依存症」になってしまう。声優の飯田里穂やAKB48だと指原莉乃ら、中本好き芸能人は多いが、大なり小なりみんな依存症。中でもかなりの通と言えるのが、元ももいろクローバー(現Z)の早見あかりだ。韓国に激辛グルメツアーに出るほど、ガチの辛党なのだ。

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