■夏の盛りにラーメン屋で飲み放題の至福

 二郎は年に2食で充分と決めている胃弱のおっさん。そしてできれば、インスパイア系ではなく、本店暖簾分けのれっきとした店で二郎欲を満たしたいとも思っている。というわけで、飲み放題に走ってしまった次第だ。しかし、そこに「ビールは含まれない」と見た目地下アイドルっぽい、女性店員がピシャリ。瓶ビール500円なら妥当だなと食券を購入すると、出てきたのは中瓶ではなく小瓶ではないか…。

 また、飲み放題にはトッピング以外の2品を注文せねばならない縛りがあった。それがラーメンに餃子でも構わないそうだが、なにせ45分1本勝負の水分補給。ラーメン屋に来たのに、ラーメンを諦めるのか? 吞ん兵衛なおっさんはともかく、肉には強みがありそうとは踏み、つまみに海南チキンライス(350円)を頼んだ。見た目はその通りではないが、どうせ可愛い量だろう、という予測は心地よく裏切られた。

 こんもり盛られた生姜風味の鶏飯はジャーに入っていて、昼食時などはセルフで食べ放題らしい。そこに分厚い鶏胸肉が3枚載っている。そこにダークソース&チリソース&パクチーがかかっており、適宜絡めていただく。この鶏胸肉が予想外にまた肉々しい。「低温調理し極限まで旨味を閉じ込めたジューシーな」という謳い文句に偽りなしだ!

 ビールは秒速で飲んでしまい、飲み放題に取りかかるが、これもセルフサービス。レモンサワーとハイボールを好きなだけ、自分の好みの濃さで作れる。そして次は、通常のラーメンに載るレアなチャーシュがふんだんにトッピングされた、ローストポーク飯(350円)を注文。海南チキンほどのインパクトはないが、これも間違いないヤツだ。チキンはレモンサワーとの相性がいいが、こちらはハイボールを盗む盗む!

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