いや、本当に百田と朝日の学年の「やらかし」が原因だったのかはわからない。おそらく、制服になることは以前から決まっていて、それがちょうど2人が在籍していたころと重なったという話ではないかと思う。

 けれど、下級生に伝説的に語り継がれる学年だったということ、そしてその中心に百田と朝日がいたことは事実なのだろうし、「めちゃくちゃ楽しかったもんね」(百田)などと満面の笑みで当時を振り返る同級生コンビを見ていると、もしかしたら本当に彼女たちが原因なのかもと思えてくる。

 そんな仲のいいエピソードが語られる2人だが、特に朝日は百田を人気アイドルとして意識していたようだ。高校時代にはすでにアイドルとして活動していた2人。ただ、当時の両者のアイドルとしての知名度の差は大きかった。

 朝日は当時を振り返る。高校3年生のとき、百田が写った体育祭の騎馬戦の写真が雑誌に出回ってしまった。朝日が組んだ騎馬に百田が乗っている写真だった。しかし、朝日は普通の学生と勘違いされたらしい。

「あ、待ってこれ私も写ってんじゃね? と思って見たら、私だけモザイクかかってたんですよ。そのときに、もっと頑張んなきゃなって思った」

 対する百田は、朝日についてこう語る。

「(アイドリング!!!を卒業した後に)奈央がバーッてテレビいろんなお仕事しだしたときに、なんにも不思議じゃないんですよ。当たり前だなっていう。ホントにそのままで」

 百田はしばしば、キャラは作らないようにしていると語る。そんな百田が、いまテレビで活躍する朝日を「そのまま」と語る。彼女たちの現在のキャラクターの少なくない部分が、高校時代の友人との関係の中で培われたものなのだろうと想像させる。

 なお、これも有名な話だが、百田と朝日の同級生には俳優の松岡茉優もいる。百田と共演した番組で、松岡はこんなことを語っていた。

「朝日と夏菜子は私の太陽だったの」(『ボクらの時代』フジテレビ系、2015年5月3日)

 いつか、3人の共演が見たい。

(文・飲用てれび)

テレビの中の女たち

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