■まさか泣くとは思ってなかった

――他に前田さん的に、名シーンはありますか?

 あとはアレですね、こさかな(小坂菜緒)が映画(『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』)の撮影でグループから離れたときに、1人で撮影をしていてもやっぱり一番気にかけているのは日向坂のことなんだなって。他のメンバーは他のメンバーで、その穴埋めをするために色んな役割を果たすっていうのが「みんなで支え合ってる感」を一番感じました。

――他のメンバーが小坂さんの代理センターをやるというシーンですね。

 最後のほうにお寿司(金村美玖)センターの『青春の馬』を持ってきたのには意味があるんだろうなと思ったし、あとはその前にメンバーが『青春の馬』の振り入れのときにすごい泣いてるシーンなんかもすごく印象に残ってますね。「『青春の馬』には自分たちがそのとき思っていることがストレートに歌詞に表れていた」みたいなことを言ってて、それをこさかなの代わりにお寿司がセンターでやっていたので。

――メンバーの間では「(『ソンナコトナイヨ』よりも)『青春の馬』が表題曲のほうがいいんじゃないか」というような声も挙がっていたそうです。でもEX大衆2020年3月号(/articles/-/72432)のインタビューでは齊藤京子さんと加藤史帆さんが「それは違うと思う」と話したりもしていました。

 確かにメッセージ性が強いのは『青春の馬』ですよね。だからお寿司センターの『青春の馬』はみんな気合いの入り方が全然違ったし、特にお寿司の目がすごくて(笑)。この間やってた『DASADA〜未来へのカウントダウン〜』でそのときの映像を振り返っていたんですけど、あれで改めて見たときもやっぱりお寿司1人だけ1曲目から飛ばしてるっていうか、すごく気合いの入った感じでした。

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