なお、県民なら知らぬ者はないが、風来坊は名古屋発の老舗居酒屋で手羽揚の元祖とされる。愛知県内だけで40店、海外を含む他県に15店、テイクアウト専門店も県内には5店あるので、彼女はおそらく名駅内の店舗で買ったのだろう。

 手羽先は3人前で15本入って1440円(税抜)。きしめんを食べてから東京に戻ったんだよね? いったいどれだけ大食漢なんだ。というか、そのぶんビールが進んだと思うと、かなりの酒豪なのかもしれない。1本でグラス1杯は飲めてしまうほど、そちらはそちらで旨いのだ。

■20歳のお食い初めに食べたのは?

 きしめんに話を戻すと、永島の住よしデビューは成人になって直後のことという。14年5月30日に放送されたFM FUJI『沈黙の金曜日』で、20歳の誕生日を迎えたばかりの彼女は、パーソナリティのアルコ&ピースとこんなトークを繰り広げた。永島は当時、同番組のアシスタントだった。

永島:私、20歳になって初食っていうんですか? は、名古屋駅の立ち食いきしめん。
アルコ&ピース平子祐希:あー、あの美味いやつだ!
アルコ&ピース酒井健太:住よしね。住よし超うまいよ。
平子:あれ、初めてなの? 地元なのに食べたことない――地元だから逆に食べてないんだ。
酒井:なに食べたの?
永島:なんだっけ、冷やしうどん?
酒井:うわ、邪道だな~!
平子:きしめん食えばいいじゃん。
永島:うどんじゃなくて、きしめんの冷たいやつ(註・きしころ)。
酒井:あそこはかき揚げが絶対美味いのよ。

 素直な永島はそれ以来、住よしでもかき揚げきしめんの一点張りになったようだ。しかし、のっけはきしころにした理由が健気。

「新幹線に乗る時間がなくて。だもんで(三河弁で「だから」)、冷たいやつしか掻きこめれないじゃないですか。だから冷たいやつにしたんですよ」

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