■総選挙のステージで最年長者としての本音を激白

 篠田はグループになくてはならないメンバーだったが、常に次期卒業候補者としてみられる傾向はあり、本人もそれを強く意識していたようだ。

 2012年の総選挙で5位になった彼女は、ステージ上で「後輩に席を譲れという方もいるかもしれません。でも、私は席を譲らないと上に立てないメンバーは、AKBでは勝てないと思います」「つぶすつもりで来てください」「そんな心強い後輩が出てきたならば、私は笑顔で卒業したいと思います」と、年長者らしい“上からマリコ”なスピーチを展開。

 その後、「チームA」のキャプテン就任し、まだまだ現役メンバーを続ける姿勢をみせた。そんな篠田も、2013年7月21日に地元である福岡のヤフオク!ドームにて卒業セレモニーを行い、翌日の公演をもって約7年半在籍したAKB48を卒業した。その時点で27歳4か月だった。

 卒業後、タレント活動を続けていた彼女は、2019年には「玄米婚」を果たし、2020年に女児を出産。テレビでの露出は減ったが、YouTubeチャンネルを開設し、子育てや家庭でのエピソードなどを発信している。

(文/ミゾロギ・ダイスケ)

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