■第7世代に食われる『VS嵐』

 嵐の冠番組、たとえば『VS嵐』について見てみよう。同番組は、裏番組に食われているという。

「『VS嵐』と同時間帯に放送している『THE突破ファイル』(日本テレビ系)に、視聴率が削られていますよね。『突破ファイル』は好調が続いていて、世帯視聴率が10%を超えることもあります。

 それよりも、同番組で数字がいいのが、若者層、いわゆるコア層の個人視聴率。『突破ファイル』は、EXITハナコといったお笑い第7世代の芸人を起用しており、彼らは若者や子どもからの人気が絶大。今、各局が最も重視しているコア層の視聴率で、『突破ファイル』は『VS嵐』に圧勝しています」(民放キー局関係者)

 新世代に食われている嵐だが、SMAPは長きにわたって人気を保持してきた。

「1996年4月から2016年12月までの約20年間放送されてきた『SMAP×SMAP(スマスマ)』(フジテレビ系)ですが、通算920回放送されて、平均視聴率は18.2%(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ=以下同)でした。対して、『嵐にしやがれ』は、2010年4月から今年9月26日まで通算440回放送され、平均視聴率11.8%です。テレビが衰退したと言われる時代の放送とはいえ、放送回数が倍の『スマスマ』と平均で6.4%もの差が開いています」(前同)

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