■吉高由里子はミスキャスト?
また、次に考えられる失速理由として、「登場人物の設定っていうの? 古いよねぇ~って思った」「まるで金田一耕助シリーズ的な昭和のミステリー設定。なのに、殺人事件が起きないのでミステリーとして物足りない」などと、ドラマ設定が古くさく中途半端だという声も。
さらに、“危険なビーナス”を演じている吉高について「吉高由里子に少しイラつくなぁ。違う女優だったら、もっと怪しい感じになったんじゃないかな」「あの役が吉高由里子で良いのか原作で確かめたい。今のところなんか違うと思うけど」などと、物足りないという不満の声もあった。
第3話、4話で判明したのは、隆司と祥子の夫婦がそれぞれ不倫していたぐらいで、明人の失踪問題や遺産相続をめぐる争いはほとんど進展していない。4話の後半、矢神家の養女である佐代(麻生祐未/57)が不倫騒動について、「とんだ茶番を見せられたわね」とあきれたようにボヤていたが、ドラマ自体も、上質なミステリーを期待する視聴者を裏切る“茶番劇”にならないよう願いたい。(ドラマライター/ヤマカワ)