■櫻井に思いが伝わったのは雑誌の企画がキッカケ

 そんな熱い思いが櫻井に初めて伝わったのは、17年8月の『Myojo』(集英社)の「嵐の各メンバーに後輩からメッセージを送ろう!」という企画だった。

 那須は「櫻井くんは『8時だJ』に出るために、放課後に校内のイチョウ並木をダッシュして帰ってたっていう話を先生から聞いたことがあります(中略)朝5時起きで学校に行って、電車の中でも勉強して...結構きついです。でも、"櫻井くんだって頑張ってたんだ!"と思って、自分を奮い立たせてます(中略)いつか直接お話できたらいいなと思ってます。櫻井くんは、学校と仕事の両立はつらかったですか?どうやって乗り越えていましたか?」

 と、思いをつづったが、これに櫻井は、

「このメッセージ、本当に光栄です。失礼ながら那須くんのことは知らなかったから、このエピソードを聞いて感動しました。俺も会いたいね。15,16歳のときの自分を見ているようだから、できるアドバイスがあれば可能な限りしてあげたい。(中略)やりたいことがあるんだったら、学業もしっかりやってないと。それは当然つらいし大変だけど、両立できないんだったら、どっちかを辞めるしかない。正直、生半可な気持ちじゃできないから、甘い言葉はかけられないね。"死ぬ気でやれ!"ってことしか言えない。俺は、そうやってきたからね」

 と、那須の言葉に心打たれるとともに、激励していたのである。

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