■キムタクに思わずアドリブをさせた憎々しい演技

 19年2月19日の『ムービーウォーカー』インタビューで、『検察側の罪人』のメガホンを取った原田眞人監督は二宮と主演の木村拓哉(48)の演技について、

「木村さんは考えに考え抜いて、そのなかで生まれたアドリブを出してくる。でも、二宮くんは違う。彼は感性が良くて天才肌。現場でぱっと思いついたことをやるので、何回もリハーサルをするよりも、現場でぽんと出てきたものを使うほうがいい」

「木村さんは常に最上(役)としてすごしていますが、二宮くんは本番直前までゲームをやっていて、本番になると、パッとそのキャラクターになれる。その切り替えには舌を巻きますし、柔軟性もすごい」

 と、理論派の木村と対比させて語っている。18年8月23日には『オリコン』インタビューで木村が「先撮りした二宮が容疑者から自供を引き出すシーンを聞きながら撮影する」という場面で、二宮があまりにも憎々しい演技をしたことから、

「思わず、イヤホンを外して席を立ってしまいました。台本とは違うけど、時系列的にはOKだし」

 と、二宮の演技に影響されてアドリブを入れたことを明かし、

「彼があのシーンを先に撮っておいてくれて、本当に助かりました。あの空気感は素晴らしかった。あとで“ありがとな”って連絡しました」

 と、二宮の演技力を絶賛していた。

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