■ノーザンファームの場長も素質に太鼓判!

 日曜の東京5R(芝2000m)は、仕上げが甘い馬が目立つという。その中でしっかりと仕上げてきたのは、ミッキーセレスタ(父ハーツクライ、母セレスタ)。

「最終追い切りは横山典弘騎手が乗って感触を確かめました。いいフォームをしていましたね。500キロで見栄えが良く、軽い感じて抜きさるのを見ると、エンジンが違うのかなという印象ですね。国枝栄調教師も“すごくいい感じに仕上がっている”と話していました」

 相手にはアルビージャ(父モーリス、母アロマティコ)。『POGの王道』で取材に行った際も、ノーザンファーム空港の菅谷清史場長にモーリス産駒の牡馬イチオシを聞いた際に、最初に名前が挙がったほどの馬だ。

「一度歩様に異常が見られたために作り直した影響からか、まだ緩さがあります。7割くらいの出来じゃないでしょうか。ただ、見栄えの良さ、走りっぷりの良さは目を引きますし、仕上がり途上で好走してもおかしくありませんよ」(前出のトラックマン)

 そのほか、厩舎からある程度注目になりそうな馬は、前述のように軒並み仕上げが甘いという。

「藤沢和雄厩舎のジャストフィット(父Australla、母Squeeze)は、本数はこなしているけど軽い。ダート馬っぽいですね。安田隆行厩舎のヴィトラス(父ロードカナロア、母ニンフェアアルバ)は、ポリトラックで調教していて初戦向きじゃなさそう。戸田博文厩舎のミラキュラスサイン(父ハービンジャー、母ミラグロッサ)も目立っていません」(前出のトラックマン)

 ここはトーンの高さから、ミッキーセレスタを中心視したい。

  1. 1
  2. 2
  3. 3