■年上女性を完全にノックアウト

 カフェで和輝は、中1の頃、ツラいことがあったときに、みゆきがコンビニに連れていってくれ、「ここで何でも買ってやる、好きなものを選べ。」と言ってくれたと回顧。みゆきは懐かしそうに笑うと、おでんを大量に買ったと振り返った。

 すると和輝は、熱々のがんもどきを食べているみゆきを「すてきだな」と思ったと明かし、「今度はさ、俺がみゆきさんを助ける番だから」「さっき駅でみゆきさん見てて、抱きしめたくなった」「好きだって思った」と告白した。

 みゆきが笑って本気にしないと、和輝は「みゆきさん、俺の顔、どう思う? 嫌い?」と質問。みゆきがイケメンにとまどいつつ「えっと……はい。世界中が好きだと思うけど」と返事すると、和輝はうれしそうに「じゃあ良かった。嫌いだったら無理だもんね。つきあおうよ、ね!」と交際を申し込んだ。

 しかし、みゆきは「大変身に余るっていうか、ありがたいお話なんだけど」と前置きしたうえで、女には受け入れてはいけない幸せがあるとし、「年上の女が若い和輝みたいのとつきあうと、みんなに嫌われるっていうか、イヤラシイみたいな感じになる」と、7歳年上女性の胸中を吐露した。

 それでも和輝が「気にすんなよ、そんなの」とキッパリ。そして「じゃあさ、恋人を前提とした仲良しから始めよう」と、子犬のような無邪気な笑顔で提案。みゆきは「なんだその顔」とあきれながらも、「よろしくお願いします」と照れながら申込みを受け入れた。

  1. 1
  2. 2
  3. 3