■オートレースの世界で日本一に
日本中が祝福した快挙だが、森のレーサー人生は順風満帆ではなかった。
「選手養成所時代には、走行練習中の転倒で腰椎骨折の大ケガを負い、同期生よりデビューが数か月遅れてしまった。今ではトップレーサーの一人である森ですが、選手生命に関わるケガを何度も経験しています」(夕刊紙記者)
1997年にケガから復帰し、養成所で訓練中の森を、本誌は当時直撃している。森は照れ臭そうに、記者にこう話していた。
「幼い頃、父親とオートレースを見に行ったんです。とにかくかっこよくて。自転車を改造して公園を走ってました(笑)。アイドルは一時的なものだけど、レーサーは実力があれば50歳でも活躍できる。僕にはオートしかないんです」
その森の言葉通り、2016年にSMAPは解散してしまった。
また森は、本誌とこんな約束も交わしていた。
「SMAPは日本一のアイドルグループになるはずです。だから僕は、オートレースの世界で日本一になります……」
SMAP脱退から苦節24年、オートレーサー・森且行は、見事に本誌との約束を果たしてくれた。