■佐藤の『るろ剣』を思い出す

 言わずと知れた佐藤の代表作、『るろうに剣心』の舞台も明治だった。具体的には、1877~78年の明治初期の出来事だとされている。

「三浦さんと同じく、佐藤の殺陣もまた圧巻でした。14年の『京都大火編/伝説の最期編』では“滑りやすい草履をはいて傾斜のある瓦屋根を全力疾走”、“垂直な壁を走って攻撃をかわす”というシーンを、ワイヤーや命綱を使わずに難易度の高いアクションをこなしていましたね」(専門誌記者)

 春馬さんは『るろ剣』と同じジャンプ原作の映画『銀魂2』で吉沢亮(26)や柳楽優弥(30)との殺陣を繰り広げたが、「SF時代劇」という特殊なジャンルのため、「揺れ動く電車内」という独特のシチュエーションだった。18年の『FINE BOYS』のインタビューで三浦さんは、

「もう少しやりたかったですね。もっと作りたかったって殺陣チームも言ってくれて。あのプロフェッショナルチームが”もっとやりたかった〜”って楽しんでくれたことがめちゃくちゃうれしかったですね」

 と話している。

「ちなみに、『るろ剣』の主人公・剣心は1849年生まれ。春馬さんが今回の映画で演じる五代友厚は1836年生まれです。初登場の剣心は28歳でしたが、時代設定を考えると春馬さん演じる五代もそれくらいの年齢かもしれません。五代は明治元年で32歳ですからね」(前同)

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