12月デビューでもラレイナは大物感あり!【POGの王道新馬予想】の画像
ラレイナの母ライラプスはクイーンCを勝利している

 ジャパンカップの余韻がまだ冷めやらない競馬界。本誌記者も東京競馬場でレースを目の当たりにし、歴史の目撃者となった。

 馬券はアーモンドアイとデアリングタクトの馬連に突っ込み玉砕となったが、3強決着を見ることができたなら少しも痛くない。そんな思いすらよぎるレース後だった。

 2020年の競馬もあと1か月。少しずつ2歳馬の勢力図も明らかになってきたが、まだまだ「遅れてきた大物」がいるかもしれない。しっかりと新馬戦をチェックしよう。

 まずは今日の中山5R(芝1200m)から。開幕週の短距離戦ということで、スピードがある馬をピックアップしたい。

「血統的にはよく分からないのですが、ムーンティアーズ(父kendargent、母パーリーアヴェニュー)の動きが素晴らしいですね。併せ馬を始めてまだ負けたことがないんです。先週は横山武史騎手が乗って、2馬身追走から併入。武史騎手も“いい動きをする”と評価していました。短距離が向きそうなスピードがある馬ですよ」(トラックマン)

 ゲートの出も速いということなので、ここは開幕週の馬場も味方につけて勝ち切ってほしいところだ。

 続いて中山6R(ダート1200m、牝馬限定)は2頭に注目。

「まずはルージュジェイム(父Fastnet Rock、母ジェイム)。もともと走るといわれていたのですが、調教での動きが抜群ですね。小島(茂之)先生が乗り2頭を従える形で進めましたが、並んだ時の脚色が違っていました。ゴール前の伸びも推進力があって、やる気になればどこまででも伸びていきそうな勢いでしたよ。坂路でも大きく先着していますし、仕上がりもバッチリでしょう。

 強敵はピラミデ(父ラブリーデイ、母ケイアイスパイダー)。2頭の間に入れたり、追走したりといろんなパターンで調教しているのですが、まったく動じず学習能力の高さを感じさせます。完成度が高いタイプですね。基本はこの2頭でしょう」(前出のトラックマン)

 ルージュジェイムはルメール騎手を配しているのが期待の表れだろう。

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