■コミュニケーション力の高さが生み出す出会いに注目

 家族である姉ちゃん・桃子(有村架純/27)の好きな人と仲良くなるなど、そうないことだと思うのだが、安達家の3兄弟には壁がないからあり得てしまう。河川敷でキャッチボールをしているところで、姉ちゃんの好きな人・吉岡(林遣都/29)に会うのだが、隠れもせず、バレていたことを詫び、ジュースを飲みながらお話してしまうなど、コミュニケーション力が非常に高い。これは偶然の機会だったが、吉岡と顔見知りになるきっかけを描いた重要なシーンで、とうとう本筋に安達3兄弟が絡んできたのだ。

 姉ちゃんが『生きていく上で必要なのは衣食住だと教えてくれたから』と、和輝は食品業界を志望し、次男・優輝(日向亘/16)は建設業界、三男・朝輝(南出凌嘉/15)は中学生ということもありまだ決めかねている、といった様子だ。

 ところで吉岡は、以前食品会社に勤務していたエリートだったわけだが、和輝が食品業界を志望していることを聞いて少々戸惑いを見せた。吉岡の中で見えない接点が複数出来たことが今後に生かされるかもしれない、そんな小さな伏線を感じさせた。

 そして、実際、次の7話予告映像で、姉ちゃんをよろしくと吉岡にクギを刺しに行く和輝の様子が描かれていた。姉ちゃんを想う弟たちの願いを、和輝がどう表現するのか楽しみである。

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