■アイドルスマイル全開だけど、脇役なのがいい

 弟3人で夕食の準備をしていることろに、姉ちゃんが泣いて帰宅したことを悟り心配になった際、不自然な弟2人に対して笑顔の見本を見せる和輝。

 その笑顔に、朝輝から「アイドルか」とツッコミをされるのだが、実際に和輝を演じる髙橋は立派なアイドルとして活動をしているのだ。ジャニーズ事務所の人気アイドルグループに所属し、音楽CDのハーフミリオン記録をいくつも持っている。少女漫画家として連載も持ち、舞台や映画の出演経験をいくつも持つマルチな才能があるのだ。

 それでも『姉ちゃんの恋人』では、いち俳優だ。アイドルだからと特別扱いせず、台詞の量や登場シーン数に違和感がない。当たり前のことなのだが、あくまで脇役なのだ。そして、その脇役として光っているのがいい。こういう作品に出演して、役として生きて存在していることに感謝したい。

(文・青石 爽)

『姉ちゃんの恋人』は、2019年に紫綬褒章を受章した岡田惠和氏によるオリジナル脚本。安達桃子(有村架純)は年の離れた3人の弟たちを立派に育てるため、一生懸命に日々を過ごしている一家の大黒柱。長男・和輝(髙橋海人)は農学部に通う大学生、次男は高校生、三男は中学生、全員明るくて仲の良い家族だ。そんな桃子が職場で出会った吉岡真人(林遣都)に恋をすることで、身近にある幸せを感じたり、家族や人とのつながりの大切さを感じる、ラブ&ホームコメディードラマである。

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