■旅番組の常識がまったく通用しない

 蛭子さんはテレ東に非常に重宝されている。テレ東歴15年、今回のドラマを企画した高橋弘樹プロデューサーは12月12日の『withnews』にて、

「テレビ東京は蛭子さんに依存しすぎ」「会議でも油断すると“蛭子さんにしようかという空気にすぐなる。自分も例外ではなかった」「もはや”蛭子さん依存症“といっても過言ではない」

 とまで言っている。

 はたして、蛭子さんの魅力とはなんなのか。たとえば、今年4月25日の旅番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』にへのゲスト出演で、その魅力の一端が伝わるかもしれない。

 蛭子さんは、現地の人との交流がウリの同番組で、冒頭から「素人は、話してもおもしろくないから」と平然と言ってのけ、大いに視聴者を笑わせてくれた。

「『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』もそうですが、文句ばかり言っているうえ、旅番組なのに現地の名物ではなくカレーやかつ丼を注文したり、民泊ではなくただのホテルに泊まりたがったり(笑)。一歩間違えれば“ただの迷惑な人”ですが、蛭子さんがやると憎めないところがある。そういう部分が、視聴者や、撮れ高を欲するスタッフに好評なのではないでしょうか」(専門誌記者)

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