■蛭子さんはねずみ男

『芸能人に学ぶビジネス力』(マイナビ出版)などの著書を持つ作家の山田隆道氏は、14年12月の『東スポWeb』で、蛭子さんを『ゲゲゲの鬼太郎』に出てくる“ねずみ男”と評し、次のように語っている。

「ねずみ男って欲にくらんで鬼太郎の敵方につくことがありますよね。人間の心には善と悪が混在していて、誰しも人をねたんだりうそをついたりすることがあると思うんです。目の前に財布が落ちていて、1万円くらいならパクってしまおうかと思うくせに、1億円が落ちていたら盗むのが怖くなって警察に届けてしまう。蛭子さんも巨悪を成し遂げるほどの器ではなく、しょせん、“小悪党”だから視聴者の共感を得られるんです」

「もう10年以上前の話ですが、深夜番組の中でギャンブル系のゲームをしたんです。勝った人には本当に賞金10万円が贈られるとわかったら、蛭子さんは番組を盛り上げることも忘れてゲームに集中し、揚げ句の果てにイカサマ未遂が参加者にバレてしまいました。で、『何やってんですか!』ってみんなに突っ込まれたとき何て言ったと思います?『へへへっ』て笑ってごまかしたんですよ(笑い)」

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