■“漬け”にする方法も
また、サシミを“漬け”にする方法もある。
「醤油、みりん、水を同量で混ぜ合わせたタレに、15分ほど漬けるだけ。醤油の塩みが臭みを取って、さらに、みりんの甘さが魚のうま味を引き立てるんです」
漬けをごはんに乗せれば、簡単に“絶品漬け丼”も楽しめる。また、サーモンや寒ブリなどの脂が多い魚は、柵で買ってあぶると極上の味に。
「柵ごと網の上に置いて、ガスコンロで軽くあぶってください。酸化して生臭くなった表面をあぶると、臭みが飛んでくれて魚の脂のうま味が引き出され、香ばしさもプラスされます」
なお、サシミを柵で購入した場合は、切り方を工夫してあげると、口当たりがまるで変わるという。
「いつまでも口の中に残るお刺身は、おいしく感じません。安いお刺身は固いことが多いので、3〜5ミリの薄めの厚さに切ると食べやすくなります。切るときは、身が潰れないよう包丁の刃元を奥にして、手前に引いて切ると良いです」
ちょっとした手間で、家で料亭の味が堪能できる。ぜひ、お試しあれ!