■小沢が憧れた先輩の破天荒伝説の数々!

ゆま「ひぃーー! もう恋愛の話はやめて、お仕事の話をしましょうよ」

小沢「最近の役者はアレだな。コンプライアンスかなんだか知らねえが、なんでもかんでも、すぐに謝罪会見しやがるなあ。いったい、誰に謝っているんだ、あれ」

ゆま「まあ、いろいろと言われますからね~」

小沢「昔の勝(新太郎)さんなんて格好よかったよ。捕まったときでも、ひょうひょうとタバコ吸ってさ。“これからはパンツははかない”だもん(笑)。会見に来たマスコミも大爆笑でさ。やっぱり、あれぐらい天真爛漫というか、自由に生きている姿を、役者は見せるべきだよな」

ゆま「小沢さんも自由に生きている感じしますけど、気をつけていることはありますか?」

小沢「まずは“家庭を持たない”。そして“ダメージのでかいCMはやらない”。この二点だな。これさえ守っていれば、自由気ままに生きていけるよ」

ゆま「暴力を振るわない、とかは?」

小沢「暴力もさ、捉え方によるよな。だって、向こうから絡んできて勝手に転ばれただけでも、俺が暴力を振るったみたいに書かれるからなぁ。こら、週刊大衆! おまえらも、そうだろ!?」

ゆま「アハハ」

小沢「昔なんてさ。東映の先輩たちは普通に歌舞伎町で、ヤンチャな人たちとケンカしてたもんな(笑)」

ゆま「今じゃ、考えられない……」

小沢「ガハハ。万事、そうだったんだよな。あの頃はさ。役者も『東映』『東宝』『松竹』『にっかつ』が争っていてさ。それぞれの俳優が飲み屋で鉢合わせしたときなんて、一触即発の雰囲気があったものだよ(笑)」

ゆま「すごい時代ですね……」

小沢「人間として“艶”もあったよね。オーラが違うというか。俺は、そんな先輩たちを見て育ってきたからさ。やっぱり、どこかで、そういう役者魂を守りたいという思いはあるわけよ。そのためには、もっともっと、Vシネマの魅力を広めていきたいんだよね。俺が、たまにバラエティに出ているのも、Vシネマ俳優というのを、もっと世の中の人に知ってもらいたい、という狙いなんだよ。Vシネマには、テレビ、ドラマでは見かけない魅力的な俳優がまだまだ、たくさんいるからね」

ゆま「へえー。そういう思いで、テレビに出られていたんですね。ステキです!」

小沢「まあ、おまえも頑張れよ。ギターの練習はしてるのか。ライブがあったら呼んでくれよ! じゃあな」

ゆま「あ、ありがとうございます!」(おわり)

●おざわひとし 1962年6月19日生まれ、東京都出身。1983年に俳優デビュー以降、数々のVシネマに出演するVシネマの帝王。近年ではバラエティ番組の出演などマルチに活躍中。最新作『日本統一42』が絶賛公開中。

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