■実はアイドル志望だったクロちゃん

 実はクロちゃん自身が、アイドルを目指していた時期もあった。自著『クロか、シロか。クロちゃんの流儀』(PARCO出版)によると、大学を中退し、10社ほど事務所にデモテープを送ったが不採用。友人が「松竹芸能の養成所にアイドル部っていうのがあるから、受けてみたら?」とアドバイスされたために受けたら合格したのだが、実際はお笑い芸人として採用されていた、と明かしている。

「いまのクロちゃんがツイッターでかわいいポーズを取ったり、ウィンクしてお菓子を食べたりしている写真も、アイドルを意識しているそうです。“まだアイドルの夢は捨てきれていない”としていますが、同時に『豆柴の大群』に夢を託している部分もあるかもしれません。普段はモンスターのクロちゃんですが、アイドルを語る時は真剣そのものですからね」(前出の女性誌記者)

 クロちゃんの特徴的な語尾「~しん」の由来も、7年間クロちゃんが愛し抜いたものの18年に解散した、アイドルグループ『Cheeky Parade(チキパ)』の応援コールの1つ「カプサイシン」が元だという。

「活動がスタートしたばかりの頃は、少しでもグループの宣伝になればと思って、意識的に“しん”を使っていた時期もあった」

「これから『Cheeky Parade』の存在を再確認していきたいから、できるだけ長く“しん”を使い続けていくつもり」

 と、11月19日の『AERA dot.』の取材に答えている。

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