■天使のような和輝はアイドル活動をしている髙橋そのものだ

 いつものコンビニで待ち合わせをする桃子とみゆき。みゆきが、和輝を一人の男としてどんな存在なのかを、姉ちゃんである桃子に語るのがとてもいい。

「でもさ、ちょっとお姉さまには言いにくいですけど。そんなときに現れてくれて、和輝。神様いるんだって思うよ、マジで。あたしにとってはねえ、天使だよ」

『天使』!!なんて素敵な例え方だろう。つらいことや泣きたくなるようなことも、世間から見たらちっぽけな自分の悩みも、『天使』がいたら救われるのだ。それはアイドルとして活動する髙橋の存在に通じるものがあって、ファンは髙橋の笑顔が見られたら幸せだし、テレビや雑誌で活躍する姿を見て元気や活力を得るのだ。みゆきが「笑わないでいただきたいなあ、私の天使を」と桃子に照れながら話すのを自分にスライドして、リアルに聞こえたファンも多いのではないだろうか。

 いよいよ最終回、和輝の恋はもちろん注目しつつ、姉ちゃんと吉岡も、日南子さんと高田も、みんなみんな幸せになってほしい。そして、それを見せつけてほしい。

(文・青石 爽)

『姉ちゃんの恋人』は、2019年に紫綬褒章を受章した岡田惠和氏によるオリジナル脚本。安達桃子(有村架純)は年の離れた3人の弟たちを立派に育てるため、一生懸命に日々を過ごしている一家の大黒柱。長男・和輝(髙橋海人)は農学部に通う大学生、次男は高校生、三男は中学生、全員明るくて仲の良い家族だ。そんな桃子が職場で出会った吉岡真人(林遣都)に恋をすることで、身近にある幸せを感じたり、家族や人とのつながりの大切さを感じる、ラブ&ホームコメディードラマである。

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