■『美』を追求したミュージカル

 三浦さんといえば、はブロードウェイミュージカルの『キンキーブーツ』で、主演として“ドラァグクイーンのローラ”を熱演していたことも思い出される。

「本当に素晴らしい肉体美でしたが、仕草も完ぺき。19年のゲネプロ後の囲み取材では“今回は『美』を追究した”としたところ取材陣から笑いが起きたり、16年には“(女装に)ハマりません? クセにならない?”といった、いささか失礼な取材陣の態度も話題になりましたが、三浦さんは本当の意味で美を追求していたからこそ、素晴らしい演技ができた。それはファンや関係者にもよく伝わっていたと思います」(専門誌記者)

 共演者の小池徹平が笑いが起きたことに対して「おかしくない。大事なことだから」とハッキリ注意したり、SNSは「これを茶化すのはおかしい」という声で溢れていた。

「『キンキーブーツ』は“「男らしさとは何か”というジェンダー論もストーリーに取り入れられていて、ローラは、性別にとらわれず“美しくあること”を誇りに思うキャラでした。それに説得力をもたせるために肉体改造しただけでなく、15センチはあるハイヒールを履きこなすために、家で掃除機をかけるときもハイヒールを履いていたそうです。本当に、才能だけでなく努力も欠かさない人だったんですよ」(前同)

 三浦さんは3月12日公開の映画『ブレイブ 群青戦記』に徳川家康役で出演しているが、共演した新田真剣佑(24)は製作報告会見で、「僕の役者人生で大切な、忘れることのない経験で、宝だと思う」と語っている。

 多くの名作を生み出し続けた役者・三浦春馬。実母のA子さんは、遺骨に何を語りかけているのかーー。

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