■「今はこういうのがウケているんだろ?」

「今年から視聴率の指標がこれまでの世帯視聴率から13~49歳のコアターゲットに変わったことで、各局が若い世代にウケる番組づくりにシフトしました。さらに元号が令和に変わり、新しい時代を象徴する存在として“お笑い第7世代”という括りは使い勝手がよかったんです。

 でも年配のプロデューサーやディレクターの中には“面白さは自分にはわからないけど、今はこういうのがウケているんだろ?”と、とりあえず話題だから使っているというケースも多かったですね」(同・制作会社関係者)

 しかし、第7世代の芸人たちが人気番組を1周したことで、風向きが変わったようだ。

「彼らってよくも悪くもガツガツしていないんです。芸人的にはおいしくなりそうな企画でも“自分は裸NGなので”とか“こういう演出は無理です”と断ってくる。逆にその少し上の“第6.5世代”などはガッツもあり体当たり企画も厭わない芸人も多いため、再評価され始めているんですよ」(テレビ局関係者)

アメトーーク!』(テレビ朝日系)の企画『僕らビミョーな第6.5世代』に出演したジャングルポケットかまいたちパンサー三四郎さらば青春の光といった30代半ばから40代前半の芸人に脚光が浴びている理由を、エンタメに詳しいフリーライターの大塚ナギサさんはこう分析する。

「今、テレビで活躍している第6.5世代は『爆笑レッドカーペット』から人気になったショートネタブームではあまりハマっていなかった人たち。ブームで消費されることなく着実に実力をつけてきたからこそ、ネタはもちろんトークやロケなどをこなせる腕もある。スタッフも安心して起用できるのでしょう。まだキャリアの浅い第7世代と単純に実力を比較するのは酷な気もします」

 地力のあるメンバーの中でも昨今、評価が上がっている芸人とは?

「企画会議のMC候補でかまいたちやチョコレートプラネットの名前が挙がる機会が増えてきましたね。2組ともYouTubeでも人気ですし、賞レースで結果を残すなど実力も申し分ありません。第7世代に比べると少し華がないので、実際の起用に至っていないケースも多いですが、どこかの局が使い始めれば一気にMC仕事も増えると思いますよ。

 逆に第7世代の芸人たちは必ずしも冠番組を持つことを目標にしておらず、テレビに固執していない印象を受けるので、テレビで天下を取る芸人はそう多くない気がします」(前出・テレビ局関係者)

 '21年のテレビ業界は、もしかしたら第6.5世代が席巻するかも!?

【週刊女性PRIME】

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