■世帯視聴率がよくても打ち切りに!

 ここ数年、ほぼすべてのテレビ局が世帯視聴率から“コア層”と呼ばれる13~49歳の若年層の個人視聴率を重視するようになった。

「スポンサー企業がCMを入れたいと考えるのは、世帯視聴率が高い番組よりも、コア層の個人視聴率が高い若者向けの番組なんです。『メレンゲの気持ち』や『火曜サプライズ』も世帯視聴率は決して悪くはありません。ただ、これらの番組のメイン視聴者層はコアより上の人たち。特に『メレンゲの気持ち』はそうでしょう。そのため、3月の打ち切りが決まったといいます」(民放キー局ディレクター)

『ニュースそうだったのか!!』と『林修の今でしょ!講座』を放送するテレビ朝日の編成担当の西新取締役は、2020年3月の定例会見で「個人視聴率が導入されたからといって、特に変える点はありません。時間帯を考え、番組のバランスを取っていく。オールターゲットにテレビをご覧いただけるすべてのみなさんに楽しんでいただける番組を作れるように今後も頑張りたいと思います」と語っている。

 また、『林修のニッポンドリル』を放送するフジテレビでは、2020年5月、遠藤龍之介社長が「フジテレビでは4月より『13歳~49歳の男女(弊社ではキー特性と呼びます)』の視聴率をより重視していく方針で臨んでおります」とコメントを発表している。

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