■接触を断たせて追い込む

 山下氏は続ける。

「翌日、Aさんは何事もなく帰宅していったのですが、数日後、Mから連絡があり、“Aさんの親が山下を訴えようとしている”というんです。Mの話を聞くと、私がAさんに無理やり関係を迫ったことになっていた。私は、Aさんの親に直接釈明しようとしたのですが、Mが断固としてAさんや彼女の親と私を接触させようとしなかったんです……」

 Mは、Aさんサイドとのトラブルを他言無用にするよう、山下氏に強く圧力をかけてきたという。

「Aさんに関係する話は、すべてMからの伝言でしか知ることができず、一度も私とAさんサイドが会うことはありませんでした。私はMからAさんサイドとの交渉の具合を聞くために、頻繁に会っていたのですが、いつしかその場にマホトも同席するようになっていました。

 最終的にMが“28万円を渡せば、Aさんサイドが示談にしてくれる”という話を持ってきたのですが、これを伝えられた場にもマホトはいました。その後、私はお金を工面して、28万円をMに渡してこの話は終わったんです」

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6