■生徒役の若手俳優もスゴい
また、山田のほかにも注目したいのが、今後の活躍を予感させる、演技派の生徒役たちだ。第１話で男友達との心ない性交に悩む女子生徒を演じた茅島みずき（１６）は、大塚製薬、資生堂、三菱パワーといった大手企業のＣＭに起用され、２月１日発売の女性ファッション誌『Ｓｅｖｅｎｔｅｅｎ』（集英社）３月号から専属モデルを務めている。
第２話で深夜徘徊して授業中はいつも寝ている男子生徒を演じた渡邉蒼（１６）は、１８年放送の大河ドラマ『西郷どん』に、西郷隆盛（鈴木亮平／３７）の子ども時代の小吉役で出演。また、１９年放送の朝ドラ『なつぞら』では、ヒロインの兄・奥原咲太郎（岡田将生／３１）の少年期を演じ、軽やかなタップダンスを披露。演技だけでなく、歌やダンスでも活躍しそうだ。
さらに、第１話でいじめられっ子の男子生徒を演じた池田優斗（１５）は、５歳で俳優デビューして、ＣＭや教育番組などに出演。前述の大河ドラマ『西郷どん』のほか、１２年放送の『平清盛』、２０年放送の『麒麟がくる』に出演。１９年公開の映画『ひとよ』で主演の佐藤健（３１）の子ども時代を演じた際、インタビューで「カメレオン俳優と呼ばれるぐらい演技派俳優になりたい」と語っている。
ＮＨＫの土曜深夜１１時３０分放送開始の“よるドラ”枠は、１８年放送の『植物男子ベランダー』から、１９年の『腐女子、うっかりゲイに告（コク）る。』や『だから私は推しました』など、挑戦的な内容のドラマが続いている。今回の『ここ倫』も、山田と若手俳優の好演で、新しいドラマを見せてくれそうだ。（ドラマライター／ヤマカワ）
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