ちなみにこのランキングは04年に始まっているが、第1回は高島彩が1位。以降はしばらく周期が一定せず、09年からは年1で行われている。初期のランキング上位を賑わすのは、他に小林麻耶中野美奈子、西尾由佳理といった面々で、今は昔の感がある。

 そして、第8回は8位、第9回は6位、第14回10位と並み居る美人アナを尻目に、意外な健闘を見せるのが高橋真麻だ。特にフジテレビを離れ、フリーになってからの第14回は、圏外から急浮上。投票者のコメントを見ると、「発音の適格性は一番だと思う」と意外やアナウンス力を認められている。

 コロナ禍を迎える4年も前の16年、新幹線内で撮ったマスク姿が「美人すぎる」と妙に話題になったほど、真麻は美女扱いされていない。確かにフジテレビ入局時は、父・高橋英樹のコネ入社だと散々叩かれた。

 芸能人を親に持たずとも、お嬢さん育ちなどざらにいる女子アナ界。デビュー17年目を迎えても、いまだ第一線で活躍できるのは、親の七光りでもなんでもない。真麻がチャーミングだからだ。レギュラー出演していた『有吉弘行のダレトク!?』(フジテレビ系)でも、司会の有吉に「ちょいブス巨乳」などと盛んにいじられていた真麻だが、「美人は三日で飽きる」ものだ。

 真麻の飾らない性格は食べ物の好みにも表れる。幼い頃から家族で美食三昧に興じてきたはず。現にぼくも高橋家御用達の大門の本格中華、「新亜飯店」で幼い頃の彼女を見かけている。今の真麻もむろん、高級焼肉などを行きつけに挙げてはいるが、中華チェーンの「陳麻家」の陳麻飯が好物と、庶民的な一面も見せる。

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