■クラブハウスの特性が問題を引き起こす可能性も

 さまざま活用方法も考えられるという。

「運営サイドがどういうレギュレーションを作っていくかでしょうが、クラブハウスはネット上とはいえ、“閉ざされた会議室”のようなものなので、セミナーにも向いています。また、政治利用も考えられます。アメリカではクラブハウスのあるルームにトランプ支持者が集まって、盛り上がったといいます。

 日本でも、ネトウヨ的な人たちが集会を行って、支持集めや、票田開拓をしていくという例が出てくるかもしれません。それが、いいのか悪いのかは分かりませんが。

 他にもオンラインサロンのような感じで、高額な商品やサービスを買わせる、ということが行われる場合、規約違反になっていくのかそうじゃないのか、運営がどういう判断するのか注目が集まります」

 今後は問題も出てきそうだ。

「クラブハウスが“危険だな”、“子どもがハマったら嫌だな”ということにもなってくる可能性はあります。そうなった際に、どれぐらい運営サイドが配慮するものなのかは気になるところです。ログ(記録)が残らないので何が行われたか、あとから検証できないという面もあります。

 また、クラブハウスは“ルーム”を作った人が入室したり、発言できる人を指名することもできます。つまり、発言したくても指名されないとしゃべれないんです。聞き手に意見を言わせない、話させないということもできてしまいます。結果、同じ考え方を持つ“シンパ”の集まりのような状態になる可能性もあるでしょう。

 エコーチャンバー現象(閉ざされたコミュニティの中で、自分と同意見の人々だけのコミュニケーションが繰り返されることで、その意見が“正しい”と思い込んでしまうこと)で、正しくないことであっても、そのコミュニティ内で話されている意見を正しいと思い込んでしまうこと増えていく可能性もあります」

 日本でもユーザー数が爆発的に増えているクラブハウス。ツイッターやインスタグラムのように定着していくのだろうか――?

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