収録に参加していたネプチューン堀内健は、その時のことを「絶妙な美しい涙の沈黙。みんな引き込まれちゃって」と振り返る。

「それだけ沈黙があっても、もつんです、画が。長いこと芸能生活やってますけども、いないですね、こんな間がもつ人」(『あざとくて何が悪いの?』2020年10月17日)。

 会話の間にふいに差し込まれる沈黙。隙間を残さない丁々発止のやり取りがなされるテレビの中でそれが「もつ」のは、彼女がデビューから売れるまでに時間を要してきたからでもあるだろう。彼女が嫉妬を手放すかわりに手にした長く深い退屈。それが沈黙に迫力と説得力を生み、その沈黙を埋める想像を見る者に喚起しているように思う。

 人は彼女を「遅咲き」と呼ぶ。しかし、その遅れた時間こそが彼女の魅力に結実しているはずだ。

(文・飲用てれび)

テレビの中の女たち

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