■苦しい想いを救えるのは奈未かもしれない
新創刊したばかりの『MIYAVI』だが、出版元の音羽堂出版は非常に厳しい状況にあった。廃刊2誌と、『MIYAVI』の2号が発行部数を下方修正した様子が描かれていた。出版社が厳しい状況にあるのは今に始まったことではないが、会社の存続をかける規模にもなる可能性を持ったクライアントが広告出稿したいと申し出てきたら正直ありがたいだろう。しかし、クライアントの要望は過ぎたもので、とても応えられるものではなかった。『MIYAVI』編集長である麗子(菜々緒/32)は、会社のためを思うと無下に断れなかったが、奈未の言葉をきっかけにして申し出を断るという決断を下したのはとても大きかった。
冷静な麗子が選んだのは、雑誌のクオリティであり、編集者としての情熱だったのだ。仕事経験の少ない奈未が感じたことは本質を突くものだったし、一般読者の考えることに近いと思えたのだろう。そう、奈未は分かりやすいのだ。恋愛経験だけではない、社会人としての経験も足りないところがあるのは仕方がない。
だけど、だからこそ、人の心を動かす力がある。潤之介はフワッとしているし、麗子は緊張と苛立ちが同じ顔だし、理緒は何でもないみたいな顔をするし、中沢は想いを秘めすぎる。そんな人たちの中で、奈未が思ったことを口にしたり、誰かに振り回されたりしていることで、ドラマが面白くなっていく。仕事にも恋愛にも一生懸命な奈未を応援しつつ、バタバタするのを楽しみたい。
(文・青石 爽)
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