ーーそこに差があったんですね。

 だから今回のインタビューで新たに知れたことが結構あって、「コレ本編に入れてよ」みたいな、買った人しか分からない新事実が結構いっぱいありましたね(笑)。

 あとOUTTAKEでも『10月のプールに飛び込んだ』のMV撮影のメイキング映像があったり、ライブの裏で実はこんな辛い思いをしてたんだっていう、まだ世に出てなかった映像がいっぱいあって。「欅共和国2019」とか最後の紅白のときのてち(平手友梨奈)がホントはこんな状態だったとか。

 紅白のときも直前まで出られるか分からない状態で、ホントに1人で立ってられないくらいフラフラだったんですよ。だけど本番をああやってやり切って、終わったあとメンバーひとりひとりと抱き合うシーンもあったりして……。

ーー極限の状態だったのは東京ドームのときだけじゃなかったということですね。

 そうですね。最後の1年くらいはずっと精神的なものが本人にあったんだろうなと思いました。あとは本編でも描かれてましたけど、みんな代理でセンターを経験したことで「やっとてちの気持ちが分かった」っていう話をしていたり、明るい曲から暗い曲になるときのテンションの持っていき方がすごい難しいって話していたメンバーも多くて。

 そういうのを知ったことで、欅に関して今まで思ってたこととか価値観がさらに変わりました。それを踏まえた上で改めて欅坂の歌詞を見たり曲を聴いたりすると、また全然違いますね。改名はしたけど、あの作品をトータルで観たことで、これから欅坂の世界にまたどっぷりとハマれるんじゃないかなって。最後の最後にスゴイものを出してきたなって思いましたね。

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