■ダウンタウンの漫才を目の当たりにして

島田紳助・松本竜介』は、85年に解散を発表。

「リーゼントヘアに、つなぎの作業着姿での“ツッパリ漫才”で大ブレイク。漫才ブームが落ち着き、紳助にテレビタレントとしての仕事が増えて竜介とのコンビ格差が広がる中、突如、解散会見を開きました。“このままではオール阪神・巨人や太平サブロー・シローに勝てへんのちゃうか”と、限界を感じながら過ごす中、まだ無名だったダウンタウンの漫才を目の当たりにし、“俺らの時代は終わった”と確信し、解散を決意したと会見で紳助は話しました」(芸能記者)

 ちなみに、この紳助が師と仰いだ上岡龍太郎は、もともと横山パンチとして横山ノック、フックとの『漫画トリオ』で60年代に一世を風靡。68年にノックの政界進出を機にトリオを解散し、話芸にさらに磨きをかけ、関西を代表するタレントになった。

「80年代後期になって東京に進出し、“芸能生活40周年で隠居”の公約通り、2000年4月に余力を残して引退するまで、第一線で活躍し続けました」(前同)

『ザ・ぼんち』(ぼんちおさむ・里見まさと)はピーク時、全国をヘリコプターで移動するほど多忙だったが、ブームが沈静化した1986年に解散した。

「仕事が減ったことよりも、多忙すぎて芸の消耗が激しかったことが解散の大きな理由でした。そんな2人が、休止期間を挟んで2002年に再結成したのは、自然なことだったのかもしれません」(同)

 今も、全国の劇場で元気に「おさむちゃんで~す!」の大声を響かせている。

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