■祖父の形見でコンビ仲が決裂

 コンビ解消後、ピンになって大ブレイクした例は、有吉の他にも、『劇団ひとり』(秋永和彦との『スープレックス』を00年に解散)などがいるが、1999年に解散した『チュパチャップス』の星田英利(旧芸名ほっしゃん。)と宮川大輔は、ともにテレビで大活躍中という珍しいケース。宮川は、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の“お祭り男”として、お茶の間の人気者。星田は俳優として活躍し、放送中のNHK朝ドラ『おちょやん』にも出演中だ。

「2人はナインティナインら若手6組のユニット『吉本印天然素材』の一員としてブレイクしましたが、ブームが終わって仕事が激減。宮川が、星田の祖父の形見のタバコを勝手に吸い、“まずい!”とひと吸いで揉み消したことで、もともと良くなかったコンビ仲が決裂しました」(前出の記者)

 そんな解散劇も、今では2人の“すべらない話”の一つとなっているとか。

 現在、5本ものCMに出演し、地味ながら人を不快にさせない優しい笑いがウケ、大人気となった『ずん』の飯尾和樹も、過去に『La.おかき』というコンビで解散を経験している。

「92年に結成し、一時はテレビ、ラジオにレギュラーを持ち、ネクストブレイクが期待されていたんです」(前出のお笑い関係者)

 元相方で、現在はアイドル評論家として活動中の、村山ひとし氏が振り返る。

「僕が、コンビ時代から始めていたアイドル関連の仕事を、もっとやっていきたいという思いが強くなっていき、解散を申し出ました。芸人としての自分も輝いていたと思いますが、解散後、アイドルイベントの企画やプロデュース業で充実した日々を送らせてもらったので、飯尾さんには感謝しかありません。太く長いもみ上げ、クドい顔、甲高い声とキャラの濃い僕に対して、飯尾さんは、いつも地味だ地味だといわれていたんです。年を重ね、その地味さが独特の“味”になっての大ブレイク。当時から、飯尾さんの面白さは僕も含めて、周りのみんなが知っていましたが、その才能がこんなにも認められ、素直に“すごいな~”と思っています」

 解散劇の裏には、知られざる“覚悟”と“思い”があったのだ。

あわせて読む:
・SixTONES「ダメ!」松本人志「謝罪」の「フジモン“木下優樹菜イジリ”」の重罪!!
・千鳥「安くて上手いが数字はない」バカ売れなのに…テレビマン激寒評価
・宮迫博之、ついに絶体絶命!?今田耕司の「最後通告」と不祥事芸人枠からの「抹消」!
・中村倫也が“シナプス外し”またも失敗「リアクション芸人化」急加速のワケ

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4