櫻坂46最低身長の森田ひかるが見せる、様々な楽曲に合わせた表現力とパフォーマンス【アイドルセンター論】の画像
※画像は櫻坂46『Nobody's fault (通常盤) (特典なし)』より

なぜ彼女たちは「センター」に立ったのか⁉
アイドルセンター論
櫻坂46 森田ひかる(後編)

 前編では櫻坂46のセンター事情とセンターに選ばれた森田がどんな人物なのかについて紹介してきたが、後編ではセンター抜擢の理由を探っていきたい。

 森田は身長が約150.5cmとグループ内で最も低いメンバーであり、彼女の横を固めるフロントの小林由依(162cm)、渡邉理佐(167cm)と並ぶとその差は歴然。櫻坂46は約171cmの土生瑞穗をはじめ、身長が高いメンバーが多いことでも知られ、フォーメーションを俯瞰して見たときには身長の低い森田が視覚的に与える印象は大きくなる。

 アイドルグループのセンターに高身長のメンバーが少ないのも視覚的な効果によるものも大きい。それだけ全体のバランスを見たときに身長は重要な要素となってくる。欅坂46や櫻坂46のようなライブにおけるパフォーマンスをひとつの特徴としているグループであればなおさらだろう。この意味で森田はバランスの良いセンターと言うことができそうだ。

 とはいえ、「見栄えが良い」というのはセンター抜擢の理由のひとつに過ぎない。森田はダンス未経験ながら、ステージ上では卓越したパフォーマンスを見せてきたメンバーだ。

 爽やかなポップチューンの「10月のプールに飛び込んだ」では、晴れやかな表情のなか躍動感あるソロパートシーンを披露したかと思えば、「黒い羊」では小柄な身体を活かしながら、楽曲の世界観を見事に表現していた。

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