心と体が元気に!日本の名湯「生涯現役」温泉ガイドの画像
写真はイメージです

 長引くコロナ禍でたまった疲れは、湯の里で癒やすのが一番! 情緒を感じつつ、心身ともに生き返ろう!

 新型コロナのワクチン接種が始まり、年明けにピークを迎えた感染者数も、次第に減りつつあるこの頃、「暖かくなればウイルスも落ち着き、春の訪れとともに少しずつ日常が取り戻せると思います。“久しぶりに温泉に行こう!”と意気込んでいる人も多いはず」(温泉ジャーナリスト)

 日本人は、湯けむり情緒あふれる温泉が大好き。コロナ禍でたまったストレスを、温泉につかって気持ちよく解消したいところだ。

「日本各地には古くから、長寿や回春、免疫力向上などの効果を期待できる温泉が多いですからね。コロナ禍の旅行に、うってつけと言えます」(前同)

 そこで本誌は、専門家のアドバイスを基に「生涯現役になる」温泉をピックアップ。これぞ、ワクチン接種後に訪れたい日本の名湯ガイド決定版だ。

 まずイチ押しは、草津温泉(群馬県)だ。

「群馬大学の研究によると、草津温泉のお湯はコロナウイルスを不活性化させるそうです。水道水と比べると、草津の温泉水は1分後に17〜93倍、10分後に108〜241倍の不活性化効果があったそうです」

 こう説明するのは『温泉ソムリエ協会』師範の金井茂幸氏だ。

「恋の病以外なら、なんでも治す」と言われてきた名湯は、ダテではない。最近では温泉街の中心にある“湯畑”に、温泉水を利用した手洗い場もオープン。ゆくゆくは感染防止のために草津の湯で消毒すべし、となるかも!?

「免疫力向上には、体の内部の温度(深部体温)を上げることが重要です。逆に体温が1度下がると、免疫力が30%下がるというデータもあるほどです」(前同)

 お風呂上がりにポカポカの状態を維持できれば、さらに効果的で、「温まり方が早く、保温効果も高い塩化物泉がオススメです」(同)

 その代表格が、妹背牛温泉(北海道)の『ぺぺル』だという。

「ナトリウム塩化物・炭酸水素温泉で、湯温の異なる47度と42度の源泉を見事にブレンドしています。その結果、加水せずに“純度100%”の源泉かけ流しが生まれました。加えて、ここは“飲泉”(温泉を飲むこと)も可能。ちゃんと保健所の許可も下りています」(同)

 良質な温泉成分を、体の内外からダブルで取り込めるわけだ。さらに、回春にもいいという。

「これには、ORP(酸化還元電位)という泉質の測定法を用います。簡単に言うと、測定によって“還元系”の温泉だと分かれば、若返り効果を期待できるんです。妹背牛温泉は還元力も高いんですよ」(同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4