■デビュー当初は地味認定でしばらく主演作ナシ

 1991年にSMAPとしてCDデビュー後の草なぎ剛は、しばらくの間、“地味なメンバー”というイメージを払拭できずにいた。他メンバーが続々とドラマ主演を果たしていくなか、グループの枠を超えた連続ドラマへのレギュラー出演の機会になかなか恵まれなかったのだ。

 そんな草なぎにとって初のチャンスとなったのが、小泉今日子中井貴一のダブル主演作『まだ恋は始まらない』(1995年/フジテレビ系)で、ここではヒロインの妹(坂井真紀)の恋人役というポジションだった。

 坂井はその時点で、『二十歳の約束』(1992年/フジテレビ系)で稲垣吾郎(当時:SMAP)、『お茶の間』(1993年/日本テレビ系)で成田昭次(当時:男闘呼組)、『長男の嫁』(1994年/TBS系)で山口達也(当時:TOKIO)と、豊富なジャニーズ勢との共演歴があった。

 草なぎにとって実質の単独初主演作は、オムニバス形式の『木曜日の怪談』(1995年/フジテレビ系)の1本で、ここでの相手役はアイドルグループ「CoCo」出身の三浦理恵子である。

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