■ヘッドライトはハイビームが原則
さらに、「減光等義務違反」(1点・6000円)にも注意したい。
「実はヘッドライトは原則、遠くが見えるハイビームにしていないといけないんです。酔っ払いが路上に寝ていたら、40メートル程度しか見えないロービームでは、スピードを出していたら間に合いませんから。ただし、対向車がいる場合や、住宅街の走行時などは、相手がまぶしいのでロービームにしなければいけません」(前同)
また、「ハイビームの執拗な継続」は、昨今問題となっている“あおり運転”に認定されるので、正しく使い分けたい。
クラクションにも用心が必要だ。住宅街で前を歩いている人に、自分の車の存在を気づかせるために鳴らした場合でも、「警音器使用制限違反」(0点・3000円)の罪に問われることも。
「クラクションを鳴らしていいのは、見通しの悪い交差点、曲がり角など危険を防ぐため“やむをえない”ときだけです」(同)
歩行者にクラクションを鳴らすのは、“威嚇”と見なされてしまうのだが、これは自転車のベルでも同様なんだとか(車と同じ0点・3000円)。
最後は「後部座席のシートベルト装着違反」。後部座席なら着けなくてもよいかといえば、さにあらず。一般道の場合は口頭注意ですむが、高速道路で装着していなければ、原点1の違反になる(運転手や助手席は一般道でも1点。罰金は前・後席ともなし)。
安全運転を心がけ、不要な違反切符を切られないようにしよう。