北川景子・永山瑛太『リコカツ』“最先端の古さ”!ツッコミどころ満載もハマるの画像
※画像はTBS『リコカツ』番組公式ホームページより

 挑戦作ぞろいの今クールドラマで、一周回って戻ってきた感じで面白かったのが、北川景子(34)が主演を務める『リコカツ』(TBS系)。北川演じるファッション雑誌の編集者・咲が、航空自衛隊・航空救難団の隊員・紘一(永山瑛太/38)と、交際ゼロ日でスピード婚。しかしすぐに価値観の違いが発覚し、離婚に向けた活動=リコカツをするというストーリーだ。

 1997年放送の、草なぎ剛(46)と瀬戸朝香(44)主演のドラマ『成田離婚』(フジテレビ系)を思い出した。こういった恋愛の逆回し的なテーマは、どこかリアルで見応えがある。

 時代の先端を行っているようで、古い価値観が散りばめられているのが面白い。まず、咲の職場のファッション雑誌編集部。編集長(松永天馬/38)がまさかの「咲ちゃーん」呼び! そして、なんなのあのサングラス! 大昔のマンガに出てきそうなキャラクターである。

 咲に嫉妬する後輩、ユミ(武田玲奈/23)が、咲に対して「顔がいいから仕事が来る」とものすごいストレートに毒づくのも懐かしい。王道ドラマのザ・意地悪キャラな感じである。咲がユミに仕事のアドバイスをするとき「私が若い頃はね……」と、イラッとするプロローグから、根性論スタイルの頑張り指南をするのも懐かしい。33歳という設定で、ああいう昔の苦労自慢おやじみたいな言い方をするのか、とびっくりした。

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