■中村倫也の目の演技が好評

 そして男たちから「なんなんだ、テメェは?」とすごまれても、青山は「珈琲屋です」と平然とした笑顔で返したが、ただの珈琲屋ではなさそうな雰囲気。男たちが「アイツの目、人を殺したことがある目してた」とおびえるほど、冷ややかで得体のしれない迫力があった。

 そして、今回の第3話では、“ぺい”の姿を偶然見かけた青山が、おびえた表情で珈琲販売用のワゴン車の陰に隠れ、慌てて逃亡。ある田舎町にたどり着くと、スナックのママ・アケミ(滝藤賢一/44)と出会い、なりゆきで店を手伝うことに。

 アケミは中学の同級生の遠藤(丸山智己/46)に、詐欺まがいの健康商品を強引に売りつけられようとするが、偶然店にいた青山が遠藤の襟首を掴むと、「ねえ、遠藤さん」と冷たい目でにらみつける。まさに、それはまさに“人を殺したことがある目”で、遠藤は逃げるように店を出ていった。

 後日、アケミは過去に青山と会っていたことを思い出す。それは、店内でチンピラ風の男たちを相手に暴れる金髪の青山の姿で、殴られて顔をケガしたアケミを外に助け出すと、「早く行け、ババァ」と言い捨てて去っていったのだ。

 また、最後のシーンで、青山を探している“ぺい”が「そろそろ本気だすか。上手く網の目を抜け出せると思うなよ。待ってろアニキ!」と言って、車を走り出させるのだが、はたして、“アニキ”の意味は?

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