■岸が見せる“人柄が伝わってくる演技”

 岸は、ドラマの試写会で撮影前、実際に高専を取材したと明かし、ドラマにかける気合いを見せていた。

「『大江戸ロボコン』の中でも、特に岸の演技力が光ったのが、からくり人形師へ弟子入りを懇願するシーンです。岸は、人形師の話を真剣な眼差しで見つめていたのですが、岸の目からは純粋さがひしひしと伝わってきて、演技臭さがまったくない。本気で話を聞き入っているように見えて、グッと引き込まれましたし、非常にインパクトのあるシーンでした。

 また、からくり人形大会で勝利して仲間たちと喜ぶ場面や、現代に戻る間際、ヒロインのひさに好意を伝えようとして涙を流す場面も、岸のナチュラルな演技が光っていましたね。

 岸の演技は嘘っぽさがなくて、非常にリアル感、説得力があります。真面目なところもコミカルなところもしっかりと決めている。役者としての技術もしっかりあるのでしょうが、それ以上に岸の優しそうな人柄が画面からも伝わってくるんです。そこが、ドラマをよりリアルなものに感じさせる一因になっているのではないでしょうか。

 月9のキャスティングにあたっては、直近のドラマ出演となる『大江戸ロボコン』もチェックされていたでしょうし、ここでの演技がきっかけで今回、出演につながったということがあるかもしれませんね」(エンタメ誌ライター)

 エンタメ誌ライターは続ける。

「素朴さが魅力なだけに、助演として主役を支える役などが岸にはあっていそうです。6月から始まる『ナイト・ドクター』でも、主人公・美月の私生活の面倒を見るという設定がありますから、期待したいですね。

 バラエティー番組では天然で、演技をさせると一級の役者に様変わりする。どこか岸には、ジャニーズの元先輩で、先日、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した新しい地図草なぎ剛(46)に通ずる部分がありますよね。岸は、今回の月9出演を機に役者仕事が増えていく可能性が十分にありますし、将来的にはジャニーズ事務所を代表する演技派になっているかもしれません。いずれ草なぎとの共演も見てみたいですね」

 草なぎのように、岸もいつか『日本アカデミー賞』を獲ってほしい!

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