■あの男は出るのか

「さらに歴史マニアは、三谷作品の常連である梶原善(55)演じる善児に注目しています。辻萬長が演じる伊東祐親の下人ですが、キャスト発表時に紹介されたセリフ“善児と一緒に川遊びをいたしましょう”が非常に不穏だと話題になっているんです。伊東祐親と川というと、新垣結衣演じる八重姫にまつわる、恐ろしい逸話があるんですよ……」(前出の専門誌記者)

 八重姫は伊東祐親の三女で、『曽我物語』によると、伊豆に流されていた頼朝と情を通じて、祐親が気づかぬうちに頼朝との間に千鶴御前(千鶴丸)という息子も設けていた。娘と頼朝の仲を知り激怒した祐親は「源氏の流人を婿にして平家に咎められては大変なことだ」と、郎等を呼び寄せてまだ3歳だった千鶴丸を簀巻(すまき)にして川に投げ入れ、殺害したと言われている。

 発表の際の「川遊びをいたしましょう」というセリフに、大河ドラマおよび歴史ファンたちから大いに悲鳴が上がったのも当然かもしれない。

「しかし、こうして小出しにされると、まだ登場していない、あの人の名前がいつ来るのか、と期待してしまいますよね」(専門誌記者)

 期待される“その人”とは、元SMAPで新しい地図香取慎吾(43)。

 三谷と香取は20年以上にわたる関係で、04年の三谷脚本の大河ドラマ『新選組!』では主演の近藤勇を演じ、舞台、ドラマなど多数の作品でタッグを組んできた。20年のAmazonオリジナルドラマ『誰かが、見ている』も記憶に新しい。

 三谷作品に欠かせない香取が、どの役で出演するのか、という議論が、現在沸騰しているという。

「すでにかなりの多くのキャストが発表され、だいぶ選択肢が少なくなってきていますからね。香取の183cmの長身と恰幅の良さを生かした、猛将・木曽義仲や、菅田将暉の義経を守護する武蔵坊弁慶を望む声が特に多いですね。今年2月14日スタートの『青天を衝け』は、放送直前の2月9日にもキャストの追加発表がありましたから、香取が大トリを取ってくれるのを期待したいですね」(前同)

 最近では、今年1月にテレビ東京で33年ぶり、民放では5年ぶりの連続ドラマ『アノニマスー警視庁“指殺人”対策室ー』で主演を務め、4月9日からは明治座で初のソロステージ『さくら咲く 歴史ある明治座で20200101 にわにわわいわい 香取慎吾四月特別公演』を開催したりと、仕事が目白押しだった香取。

 香取の『新選組!』以来、2度目の「三谷大河」出演の発表を楽しみに待ちたいーー。

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