■アットホームな設定が仇に?
14年4月放送開始の『櫻井有吉アブナイ夜会』から、リニューアルを繰り返しながら長く続いた人気番組だが、今回のリニューアルは経費削減の臭いがプンプンしている。そのせいか、ゲストのトークに対する、有吉のテンションの低さも気になるところ。
番組冒頭から数回「夜会ハウスは全員がPCR検査・感染対策を行って撮影しております」というテロップが入っていることから、一軒家の収録はソーシャルディスタンスやアクリル板など、コロナ禍のご時世を意識したセットの変更であるのは理解できる。
ただ、近くにカンペで指示を出すスタッフがおらず、芸能人だけでトークをまわす環境には、リスクが伴う。今回はバラエティ慣れした田中がいたため盛り上がったが、ゲストによっては地味な内容になってしまう危険性があるのだ。その意味では、今回のリニューアルは、ずいぶん思い切ったものであるといえるだろう。
番組の台所事情は分かりかねるが、地味な雰囲気になってしまったことで人気が低落しなけれないいのだが……。(芸能ライター/ヤマカワ)