■話題のドラマはどれも苦戦

 そのほか、『ネメシス』(日本テレビ系)や『着飾る恋には理由があって』(TBS系)などが票を伸ばし、斬新な設定やクセの強いキャストの『コントが始まる』(日本テレビ系)や『大豆田とわ子と三人の元夫』(TBS系)も話題になっていた。

 しかし、『ドラゴン桜2』以外はすべて1ケタ台の視聴率で、期待値の高さに反して苦戦。王道ラブコメとして期待されていた『恋はDeepに』は、2ケタに届いたのは初回だけで、『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)のようなヒットにはなっていない。

 そんな中、安定した結果を残しているドラマの共通点を探っていくと、2つのポイントが見えてきた。それは『特捜9』や『警視庁・捜査一課長』シリーズ、『桜の塔』など“刑事モノ”であること。再放送でも『相棒』シリーズが健闘している、テレビ朝日系ドラマの得意ジャンルだ。

 もうひとつが、最終回まで伏線の回収で引っ張っていくタイプではなく、毎週、事件や問題が解決してスッキリできる“1話完結モノ”であること。これも上記のテレビ朝日系ドラマの得意パターンで、今期放送分ではないが『ドクターX~外科医・大門未知子~』も強い。

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