■『めちゃイケ』のように出来ない
フジテレビで1996年10月から2018年3月まで長らく放送されてきた『めちゃイケ』と比較すると、『新しいカギ』はかなり状況が違うという。
「ナインティナインの岡村隆史さん(50)がインタビューなどで公にしていますが、『めちゃイケ』は基本的に毎週火曜日と水曜日の2日間、キャストを“拘束”して収録を行っていました。そこまで徹底して作り込めたのも、番組開始当初のいわゆる“おだいばZ会”メンバーがナイナイ、武田真治さん(48)、雛形あきこさん(43)以外はほぼ無名だったから。
2000年からの登場ですが、オアシズの大久保佳代子さん(50)に至っては一般のOLでしたからね。そうしたメンバーだったから制作時間も長くとれるし、芸風もあまり世間に浸透していないから、フレッシュに映った。しかし、『新しいカギ』はすでに出演者が売れていて多忙な上に、他の番組にも出まくっているので、『新しいカギ』での特別感がない、とも言われています」(前出のお笑いプロ関係者)
出だしの視聴率で大コケし、内部の問題も山積みのような『新しいカギ』だが、「子どもは早速、飛美男くんのマネしてた」「公園に行ったら、小学生が、『ギリギリセーフ!』と言ってポーズを繰り返したしばらく後に、『ぶーん』と言ってジャンプしてた(飛美男)」といった好意的な声もSNSに上がっている。
「松尾さんがゾンビに噛まれた疑惑のある“ギリ田”を演じる『ギリギリセーフ』、同じく松尾さんが、舞い上がると空を飛んでいくキャラクターに扮する『ぶっとび!飛美男くん』といった、子どもに刺さっているコントもあります。面白いコントを数多く並べ、若年層を中心に徐々にファンを増やしていく。地道ですが、それが正攻法なのでしょうね」(前同)
しかし、フジテレビの金光新社長は6月25日に開催される定時株主総会を経て誕生する予定。そこまでに上がり目を示していないと、「ギリギリアウト」になってしまうかも!?