そこから7か月後の2019年7月。遠藤は24thシングル『夜明けまで強がらなくてもいい』にて初選抜、初センターに突如抜擢されたことで次世代センターとして注目が集まった。

 乃木坂46加入から初選抜初センターという意味では堀未央奈の存在を想起させるが、そのときと明確に異なるのが同期の賀喜遥香筒井あやめがフロントに選ばれたということだろう。それでもセンター抜擢に際しては不安を口にしていた遠藤だったが、いざ蓋を開けてみると堂々たる佇まいで、加入から1年未満にして大きな成長を感じさせた。

 2020年5月にはファッション誌『non-no』(集英社)の専属モデルに抜擢され、小顔でスレンダーという恵まれた体型を活かして多方面で活躍。またドラマ『サムのこと』(dTV)で主演のサムを演じると、2021年にはひかりTVオリジナルドラマ『ボーダレス』にて松宮結樹という物語のキーマンに挑戦し、女優としての幅も広げている。

 最近では『ノギザカスキッツ』(日本テレビ系)で様々なコントにも挑戦。『BUBUKA』(2020年12月号)のインタビューで遠藤は「ずっとライブでパフォーマンスするのは大好きなので、『スキッツ』で培った表現力でもっと存在感を出していきたいです」と話しており、『ノギザカスキッツ』の経験は彼女のパフォーマンスに活かされていくことだろう。

  1. 1
  2. 2
  3. 3