■円満退社も成功のカギ?

 第2位は、佐藤健(31)。

 佐藤は、今年3月でアミューズを退所、同事務所の神木隆之介(27)とともに「Co-LaVo」を立ち上げた。資本の一部は元事務所が出資しており、引き続きサポートも行われるという。

 佐藤は、映画『るろうに剣心』シリーズ、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)など多くの話題作で主演を務め、「男性が選ぶ“なりたい顔”ランキング」「恋人にしたいランキング」「息子にしたいランキング」などのランキングでは上位の常連。今や老若男女から愛される国民的俳優だ。

 前事務所所属当時からYouTubeで大好きなゲームや謎解きなど動画や、赤西仁(36)錦戸亮(36)、山田孝之(37)などと“人狼ゲーム”に興じる様子も話題になっていた。最近ではアパレルブランド「A」を立ち上げるなど、活躍の場を広げている。

 そして第1位は、中居正広(48)。

 中居はSMAP解散騒動の際、木村拓哉(48)とともにジャニーズ事務所に残り、ソロ活動を続けた。中居はSMAP時代から番組MCとして才能を開花させ、『中居正広のブラックバラエティ』『ナカイの窓』『ザ!世界仰天ニュース』(すべて日本テレビ系)、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ(前身は『中居正広の金曜日のスマたちへ』)』(TBS系)などレギュラー番組を多数抱えていた。

しかし、2019年にジャニー喜多川氏が逝去し、2020年3月に事務所を退所。個人事務所「のんびりなかい」を設立した。自ら開いた退所会見は、中居らしい明るいもので、ジョークを交えつつも記者の質問やファンが知りたいことに真摯に回答。事務所とは円満退所であることを印象づけた。この会見はある意味、消化不良だったSMAP解散騒動のしこりを解消するもので、解散後もSMAPを応援していたファンにとって大きな救いになったかもしれない。

また、円満退所だったことを裏づけるように、退所後も中居がMCを務める番組には、後輩であるジャニーズのグループも多く出演。在籍時と変わらぬ、仲の良いやり取りを見せている。
 
 以前は、事務所を独立するとテレビ出演など活動の制限がかかるといわれていたが、そうした制限は独占禁止法違反となる。それが明らかになったことも、独立を志す芸能人が増えてきた理由かもしれない。また現在は、インスタグラムやツイッター、YouTubeなど、テレビ以外のコンテンツで独自の発信もできる。今後、独立した芸能人たちがどんな活躍をするのか注目だ。

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