■圧倒的な大喜利力の持ち主

 大喜利のセンスもずば抜けている。たとえば今年6月10日に『たとえるバラエティ クイズ!鼻からスイカ』(日本テレビ系)に出演した際は、「日本の“無い袖は振れない”と同じニュアンスのドイツのことわざは“○○から○○は抜けない”」という穴埋めに「おしりから鼻毛は抜けない」と返したり、「フットボールアワー岩尾望の薄くなった頭頂部の写真を何に例えてツッコミした?」という大喜利に「ゴリラにキズパワーハット貼ったんか!」という絶妙なツッコミで答え、番組を大いに盛り上げた。

 風刺のきいた発言もうまい。昨年6月放送の『トリニクって何の肉?』(日本テレビ系)では、俳優の小沢仁志(58)を“京都府知事”の肩書で4人の都道府県知事の写真に混ぜて「5人のうち仲間外れはどれ?」というクイズをした際は、吉村洋文大阪府知事を「一人だけコロナの対応が早かったから」という理由で選んだ。

「この面白さは、努力のたまものですよ。昨年1月に配信された『かまいたちのタグロー』(GYAO!)で渋谷の私物チェックをした際は、カバンからボロボロに読み込んだ『島田紳助100の言葉』(ヨシモトブックス)が入っていたことからも、日々勉強しているのが分かります。かまいたちどころか、多くのMCクラスの芸人が渋谷を狙っています。見取り図はうかうかしてられませんよ」(制作会社関係者)

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